念願の出雲大社へ
出雲旅行2日目。
一泊した「なにわ一水」を後にし、今回の旅行のメインである出雲大社へ向かう。
ハワイ出雲大社に訪れたこともあり以前から一度はお参りしたいと思っていたのだが、大厄の厄祓いに行きたいと妻からの希望もあり今回の旅を企画したのだった。
出雲大社の正式な読み方は「いづもおおやしろ」。
出雲大社は出雲大社教の宗祠であることは知っていたので神社本庁の包括神社ではないと思っていたのだが、調べてみると出雲大社と出雲大社教はそれぞれ別法人であり、出雲大社は神社本庁包括に属する別表神社だった。
ただし礼拝は「二拝四拍手一拝」であったり、宮司の正服が他の神社とは異なるなど、神社本庁に属しながらもやはり特別な神社のようだ。
一般的に10月を「神無月」というが出雲では「神在月」といい、日本中の神々が出雲大社に集まるお話は有名だが、平安時代末期の歌学書「奥義抄」に既にその記述があることから古より特別な神社だったことが分かる。
宍道湖湖畔の道をひた走りカーナビに従って駐車場に停めると、そこは神楽殿のすぐ隣で、参道を通らずにいきなり本殿に行けてしまう場所だった。
出来れば正式に参道を通ってお参りしたかったのだが、そこから参道に回るとかなり大回りになってしまうので、不本意ながら先に参拝することにした。
日本一の大注連縄と国旗
神楽殿の大注連縄はよくテレビでも紹介されており有名だったのでお目当てのひとつだったのだが、やはり圧巻の大きさ。
これが日本一の注連縄かと思って調べてみると、同じように疑問に思って調べたという記事を見つけた。
それによれば、福岡の宮地嶽神社も日本一を謳っており比肩する大きさとのことだが、やはり出雲大社の注連縄が日本一らしい。
また、注連縄の向きが一般的な神社とは逆らしく、これは出雲大社では古来より左を上位、右を下位としていることに由来するのだそうだ。
もう一つの日本一がその傍らで掲揚されている国旗。
掲揚台の高さが47メートル(古代出雲大社の高さと同じだとか)、国旗の面積は75畳分もある最大の日本国旗なのだそうだ。
近くではあまりに大きすぎてよくわからなかったので、少し離れた御朱印受付から写真を撮ってみた。
国造りの神だけあって、どちらもスケールが大きい。
御朱印帳と御朱印
本殿前で二拝四拍手一拝でお参りした後、御朱印を頂く。
四拍手する理由も調べてみると、本来は古来より無限を意味する八拍手が正式で、例祭以外は略式で半分の四拍手にしているとのこと。
二拝二拍手一拝は戦後に広まったお作法で、それよりも以前は神社ごとにバラバラだったり、三拝三拍手一拝(白川神道)といったものもあったらしい。
いずれにしても、お作法よりも祈る姿勢や気持ちが大事だと思う。
前回の「須我神社」で御朱印帳の1冊目が埋まったので、御朱印帳も頂き、最初のページに御朱印を頂いた。
この二冊目がどのくらいで埋まるのか、楽しみである。
素鵞社と十九社
本殿の裏手に回ると苔生した木々が立ち並ぶ通りがあり、本殿の真裏には因幡の白兎の説話に因んだと思われる兎の像がいくつか設置されていた。
それぞれ表情や仕草が異なり、とても可愛らしい。
その先にある、出雲大社の一番奥に位置する素鵞社(そがのやしろ)を参拝する。
出雲大社の主祭神である大国主大神の父神である素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る境内社だが、そこに祀られている砂がお守りになるらしい。
ただし、持ち帰る際には稲佐の浜から砂を持ってきて納めないといけないのだとか。
今回は持ってきていないので、断念。
そこから本殿をぐるりと廻ると、本殿の左右に十九社があった。
ここは年に一度、日本中の神様が集まった時の宿泊場所なのだそうだ。
十九という数字に何か意味があるのかと調べてみると、一から始まり九で終わる数字の成り立ちから十九には無限という意味があり、八百万の神々がいらっしゃっても宿泊できるようにということらしい。
ちなみに会議場は、出雲大社と稲佐の浜の間にある境外社「上の宮」がそれらしい。
今回は時間が無く、少し離れていることもあってそこまでお参り出来なかったが、次は神在月に是非お参りしてみたい。
境外社「命主社」
銅鳥居、ムスビの神像を見て回った後、一番近い境外社である「命主社」にもお参りすることにした。
境内を出て少し歩くと、細い脇道の先に小さな社があった。
その前に佇む巨木は、樹齢1000年を超えるムクの木だとか。
出雲大社の境内と打って変わって人をみかけず、ひっそりしていて神秘的だった。
お参りした後、社の奥に「真名井遺跡」の標識を見つけた。
この後博物館に行って分かったのだが、ここから数多くの古代の遺物が発見されたらしい。
この後、古代出雲歴史博物館へ向かう。
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