日本最古の和歌の舞台
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
ヤマタノオロチを討った素盞鳴尊(すさのおのみこと)がクシナダ姫を妻に迎え、新居を出雲の地に定めた際に詠んだ日本最古とされる和歌だ。
その八重垣を造ってクシナダ姫をヤマタノオロチから逃し、夫婦生活を始めたのがこの八重垣神社がある場所なのだそうだ。
それに因んで八重垣神社は縁結び、夫婦和合のご利益で有名とのこと。
これは是非お参りしなければと、黄泉比良坂で走り回った後八重垣神社を訪れた。
社号標は見当たらなかったが、悠久の歴史を感じさせる狛犬が出迎えてくれた。
休日にも関わらず人出はそれほど多くなく、静かに参拝が出来た。
願い事はもちろん夫婦和合。
縁結びがご利益だけあって、当日も結婚式が挙行されていた。
境内には冒頭の和歌の碑もあった。
重要文化財である「板絵著色神像」が保管されている建物もあったが、じっくり見る時間もないので今回はパスすることにして、その代わりに有名な鏡の池の水占いをやってみることにした。
水に浮かべると文字が浮き出る御神籤のようだが、すでに薄っすらと何かが書いてあるのが見て取れる。
鏡の池の水占い
鏡の池は境内からすぐのところにあった。
看板の説明によると、クシナダ姫がこの池を姿見としていたとの伝説があり、占い用紙を浮かべて10円か100円を載せ、15分以内に沈むと良縁が早く、30分以上かかって沈むと縁が遅いのだそうだ。
また、近くで沈むと身近な人と、遠くで沈むと遠方の人と結ばれるのだとか。
池の底にはこれまでに沈んだ占い用紙が積もっているのが見え、不思議な光景だった。
早速家族3人で浮かべてみると、それぞれの紙に文字が浮かび上がってきた。
自分の占い結果は「幸運は平素の努力より生ず 北と西 吉」。
確かにその通り。 たゆまぬ努力を心がけようと思う。
沈むまで何十分もかかるならそれまでは見ていられないなぁと思って見ていると、10分くらいで娘の占い用紙が沈んでしまった。
同じ用紙に同じ硬貨を載せたはずなのだが、沈む時間に差がつくのは確かに不思議だ。
それにしても幼稚園児に良縁が早く来ると言われても困る。
まだ当分は一緒に過ごしていたいと思いつつ、御朱印を頂いて当地を後にした。
次は、冒頭の和歌を詠んだとされる素盞鳴尊が「吾此地に来て、我が御心すがすがし」と言って宮殿を立てたものが由来とされる日本初之宮 須我神社へ向かう。
<関連記事>
出雲旅行2017-1 いざ出雲へ
出雲旅行2017-2 黄泉比良坂
出雲旅行2017-3 八重垣神社
出雲旅行2017-4 日本初之宮 須我神社
出雲旅行2017-5 なにわ一水
出雲旅行2017-6 出雲大社
出雲旅行2017-7 古代出雲歴史博物館