京都東山花灯路を見に祇園へ
北野天満宮、大将軍八神社の参拝の後、この京都散策メインの「京都東山花灯路」を見に祇園に向かった。
北野天満宮、大将軍八神社参拝の記事はこちら。
予報ではそんなに寒くはならないようだったのでちょっと早い春着でうろついていたのだが、夜が近づくにつれて風が出てきて体感的にかなり寒かった。
点灯時間より早めに着いたので、暖を取りつつ腹ごしらえをすることに。
娘が「うどんがいい!」と言い出したので、どこかにうどん屋が無いかとキョロキョロすると、「おめん」という看板が目に飛び込んできた。
さすがに「お面」じゃないだろう、「お麺」に違いない とお店に行ってみると、そこはまさしくうどん屋さんであった。
つけ麺スタイルのうどんと山盛りの薬味に驚いたが、温かくて美味しいうどんが冷えきった体に染み渡った。
ライトアップされた寺社は幻想的だった
腹ごしらえを終えると、八坂神社の西楼門の前から行灯が立ち並んでいて、高まる期待とともに人の数もどんどん増えていく。
人の流れに沿って順路を歩いて行くと、大谷祖廟までの山道が進入禁止になっており、ライトアップされた道と左右の生花がとても幻想的だった。
当然ながらその前はカメラマンの人だかりで、もみくちゃにされながらもなんとか1枚撮る。
位置取りが出来ず、右端の生花が切れてしまったのは残念。。。
続いて見えてきたのは大雲院祇園閣。
ライトアップされた門の陰影の向こうに祇園閣の鳥が輝いている。
以前使っていたレンズではとても夜の撮影は出来なかったが、新たに手に入れたF1.4の単焦点標準レンズのおかげで夜闇に浮かぶ寺社を切り取ることが出来た。
レンズ1つ違うだけで、ここまで写真の幅が違うものかと改めて感じ入った。
ただ、やはり人混みで身動きが取れないようなケースでは単焦点ではかなり厳しいことも思い知った。
これはもう1本レンズを買ってしまおうかと思いつつ、人混みに押されて歩みを進める。
「お絵かき行灯」で愛あふれる行灯が完成
高台寺公園では「お絵かき行灯」のイベントが開催されていた。
子どもたちが思い思いに描いたイラストがその場で行灯になる他、イラストを縮小コピーして小さな行灯を貰えるらしい。
それを見つけた娘が早速やりたいと言い出し、少し歩き疲れたのもあってイベントに参加することにした。
無心になって絵を書き続ける娘。
途中で「いろんな色があるから、色変えてみたら」などとアドバイスをしつつ(アドバイスは一切受け入れて貰えなかったが)、大小様々なハートが増えていく様を眺める。
最近ハートに凝っているらしく、家でもハートばかりを描いているが、ここでもハートの山が築かれたのだった。
完成した絵は、用意されていた白熱電球の周りに係の人が巻きつけてくれて、その場で行灯になった。
ハートいっぱいの愛あふれる、世界で1つの行灯が闇を照らす様子を、娘と一緒に寒さを忘れてしばらく見つめていた。
また、絵を縮小コピーをしたもの、小さな透明な円筒と、それに入るLED電球をもらった。
円筒に縮小コピーした紙を巻きつけ、電球を灯せば手のひらに乗る小さな行灯の出来上がり。
娘は自分の描いた絵が手のひらの上で綺麗に光るのが嬉しかったようだ。
子どもと一緒でなければこのようなイベントは見向きもしなかったと思うと、子どもが今まで知らなかった世界や楽しみを教えてくれているような気がして、一緒に来て良かったと思った。
狐の嫁入り巡行
すぐ近くの道を狐の嫁入り行列が通るというので向かってみると、ちょうど行列の先頭が通りかかるところだった。
ライトアップされた京都の街並みを提灯を掲げた行列がそぞろ歩いて行く様は、独特の雰囲気を醸し出していた。
狐のお嫁さんは人力車に揺られていた。
お面に紐が付いていないので、どうやって着けているんだろうと疑問に思い調べてみると、口で咥えているらしい。
ぼーっと見惚れていると、行列はあっという間に行ってしまった。
幻想的な石塀小路
路の両側にお洒落なデザインの行灯が等間隔で置かれた幻想的な石塀小路を通って帰路についた。
まだまだ寒い夜だったが、幻想的な京都の夜を堪能出来たし、その雰囲気を新しいレンズでそれなりに切り取ることが出来て、とても満足だった。
毎年やっているようなので、来年は知恩院や清水寺まで足を伸ばしてみたい。