変化する漢字と光の粒の世界
アートサイエンスミュージアムの常設展「FUTURE WORLD」。
続いては漢字が上から降ってくる大きなスクリーン。
「雨」という漢字に手を触れるとスクリーンの中で雨が降り出し、「木」に触れるとそこから木が生え、「蝶」に触れると蝶が舞い、「虹」に触れると虹の橋が架かった。
子供は「じゃあこの漢字に触るとどうなるのかな?」と、次々にいろんな漢字に触れて回りはしゃいでいた。
続いては無数のLEDに埋め尽くされた空間。
次々と色が変わるLEDの数々が、とても幻想的な空間を作り出していた。
ゆっくり鑑賞&写真撮影をしたかったのだが、ここは入場・通行制限がありゆっくり出来なかったのが残念。
そうでなければ、誰もが歩みを止めて撮影を始めて大混雑するのだろう。
また人が少ない時間帯を狙って鑑賞してみたい。
「FUTURE WORLD」はまさに子どもたちに未来の世界を見せ体感させる、展示というよりもアトラクションと言って差し支えないものだった。
企画展「Minimalism: Space. Light. Object.」
折角来たのだから子供向けの展示だけでなく高尚なアートも堪能しようということで、企画展「Minimalism: Space. Light. Object.」のチケットも購入していたので、入場口へ。
ミニマリズムは、「外の世界を参照するのではなく、そのシンプルなフォルムを通じて、今私たちの目の前に物理的に存在しているものについての深い考察へと誘う」ということで、 芸術に造詣が深いとはとても言えない我が家でも楽しめるのではないかと考えた次第だ。
入場ホールに設置された円形の砂場では、砂紋を作る棒と均す棒がぐるぐると回り、綺麗な砂紋が作られては消されていた。
「単純な円の重なりで表現される砂紋の美しさと、それがすぐに消されてしまう儚さを表現しているのかな。このくらいならなんとなくわかりそうだ。」とホッとした反面、家族は何の感慨も抱いていない様子。
「ほほぉ」とか「これはこれは」とか言いながら数々の展示を眺める。
うん、わかるようでわからない。
家族も「なにこれー」「なんだろうねー」と言いながらスタスタ進んでいく。
我が家にはまだ芸術は早かったようだ。
たとえ親が芸術音痴でも、子どもたちにはいずれ芸術を解し、より心豊かな人生を謳歌してほしいと願うばかりである。
ショップス・アット・マリーナベイサンズ
アートサイエンスミュージアムを出て、ショップス・アット・マリーナベイサンズでウインドーショッピング。
ここにもチームラボが手掛けたLEDのシャンデリアと大きな円形のリンクがあって、存在感を示していた。
リンクは数ドル払うと入れるようになっていて、通常時は無数の魚の映像が映し出され、リンクの上を歩くと魚が避けて泳ぐ趣向になっているようで、何人かの子どもたちが走り回っていた。
時折音楽が流れてリンクに美しい花や書画が流れるように映し出され、LEDのシャンデリアもそれに連動して光輝く時間があり、目を奪われた。
そのリンクの隣に一風堂を見つけ、子供の強い希望でラーメンで腹ごしらえ。
日本に比べてやはり割高感はあるが、日本で食べるのと同じ美味しいラーメンを味わうことが出来た。
マーライオン
ショップス・アット・マリーナベイサンズを出てマリーナ・ベイ沿いを歩くと、小さく見えていたマーライオンがどんどん大きくなっていく。
マーライオンの実物をみてようやく「シンガポールに来たんだな」という実感が湧いた気がする。
思ったよりも小さく世界三大がっかり世界遺産と言われるが、そう思わせてくれるだけで価値があるのだと感じた。
マーライオンの裏手には小さなマーライオンがいて、子供は「かわいい」とはしゃいで一緒に写真撮影。
暑くなってきたので、近くのOHARA FARMで北海道ソフトクリームを購入。
とても美味しいのだが、ものすごいスピードで溶けていきポタポタとたれてしまうので要注意。
子供は手と洋服をベタベタにしながらも満面の笑みだった。
アートとシンガポールのランドマークを巡る1日だったが、子供も大人も楽しく過ごすことが出来た。