大阪ご利益巡り 第二弾は大阪天満宮
数年前に大阪天満宮で挙行された大学院の同期の結婚式に参列して以来、訪れるのは二度目になる。
大阪天満宮と言えば、「祇園祭」「神田祭」に並ぶ日本三大祭のひとつ、「天神祭」が行われることで有名だが、調べてみると意外にも「北野天満宮」「太宰府天満宮」「防府天満宮」の方が歴史が古く、日本三大天神には含まれないことが一般的のようだ。
人神であり祟り神である藤原道真を祀る天神信仰は、”全国1万2000社を超える”らしい。 祟りと雷・天災との結びつき、そして昔から自然災害に畏怖の念を払ってきた日本人だからこそ、ここまで広まったということだろうか。
それに学問の神格まで加われば、有り難いことこの上ない。
梅が咲き誇り春の訪れを告げる境内
拝殿で参拝した後、境内で咲き誇る梅を見つけて写真を撮りまくる。
こういう瞬間に、「あぁ、もう春だなぁ」としみじみ感じる。
こういう感覚は日本人特有のものではないだろうか。
子どもにもこういう感覚を持ってもらいたいと、隣にいた娘に「これは何ていう花か知ってる?」と話しかけると、
「知ってるよ。梅って言うんだよ。もう春だねぇ。」と驚きの回答が返ってきた。
幼稚園で教わったのか、テレビで見たのかは定かではないが、小さいながらも日本人なんだなと驚きとともに喜びを感じた。
国際社会だからこそ、自国の文化に根差したアイデンティティを確立していってもらいたいと思う。
奥には白米稲荷社と稲荷奥宮がありこちらも参拝したのだが、後から調べてみると白米社の横の細い通路の奥に「狐天狗の爪研ぎ石」と呼ばれる石があったらしい。
全然気が付かなかった。 やはり参拝前の事前調査が重要だ。
その後、大将軍社を始め各境内社や筆塚などを回る。
大将軍社は本殿よりも前から元々この地に祀られていたとのことで、立て札を見るとこの辺りの地名である「南森町」はかつて「大将軍の森」と呼ばれていたそうだ。
境内では小規模ながら骨董市が開かれていて、様々な掘り出し物(?)が所狭しと並べられていた。
隅の露店では女性の裸の写真まで店頭に並べられていて、神聖な境内で果たしていいのかと苦笑しつつも思わず目が吸い寄せられてしまった。 神聖な境内で果たしていいのか。
帰り際、結婚式をしていたらしく新郎新婦が渡り廊下で写真撮影をしていた。
新郎は海外の方のようだったが、紋付袴がとても似合っていた。
肝心の御朱印帳を忘れた
最後にいそいそと御朱印を受けに行こうとしたところ、肝心の御朱印帳を忘れて来たことに気付いた。
何たる失態!
娘に慰められながら帰路についた。
ちなみに一週間後に再度訪れ、無事御朱印を頂きました。