準備万端で「セントラルユニオン大聖堂」へ
ハワイ出雲大社からの帰りに人気の「Eggs ‘n Things」で昼食を買ってくるように頼まれていたのを思い出し、ホテルの隣にあるお店を尋ねた。
エッグベネディクトが絶品と聞いて朝食に食べようと思っていたのだが、毎朝長蛇の列が出来ていて断念していただけに長蛇の列を覚悟して向かった。
ところが幸い行列は見当たらず、すぐにテイクアウトの注文が出来た。
部屋に戻ると女性陣のメイクアップはあらかた終わっており、自分もぱぱっと着替えて支度を済ませると、美しく着飾った女性陣を褒め称えつつエッグベネディクトやロコモコに舌鼓を打つ。
卵の調理加減、味付けが絶妙で、毎朝長蛇の列が出来るのもうなずける。
準備も腹ごしらえも済むと、間もなく式場に向かう時間になった。
ホテルまでバンが迎えに来てくれるというので1Fに降りると、すぐにドライバーが声を掛けてくれてバンに乗り込む。
既に新婦のご家族が乗車されており、一言挨拶をして座席に座ると、教会に向けて車が動き出した。
間もなく教会に着こうかというところで車の前方にリムジンが見え、「もしかしてあれに新郎新婦が乗ってるんじゃない?」と話していると、教会に着いてリムジンから新郎新婦が降りてきた。
新郎が先に降りて新婦の手を取り、二人共緊張の面持ちで教会に入っていく。
荘厳な教会で記憶に残る挙式
我々も続いて教会に入ると、その広さに圧倒された。 750名が座れるのだそうだ。
圧倒されつつも係員に促されて最前列のバージンロード脇という絶好の撮影スポットの席に着くと、すぐにリハーサルが始まるとのこと。
挙式は神聖なものということで挙式中の写真・ビデオの撮影は禁止なのだが、挙式の前に新郎新婦が流れを確認するためのリハーサルが設けられており、リハーサル中は撮影出来るようだ。
早速新婦が新婦のお父さんと入場してきたので、とにかく写真を撮りまくった。
新郎新婦は美男美女な上、荘厳な雰囲気の会場であることもあって、写真の撮り甲斐がある。
プロのカメラマンもいるのだが、プロのカメラマンが撮れないようなオフショットなど、義弟の一生に一度の舞台を少しでも記録に残せればと頑張った。
リハーサルが一通り終わると、写真撮影タイム。
プロのカメラマンが新郎だけ、新婦だけ、二人で、というパターンで祭壇前で写真を撮った後、今度は新郎家族、新婦家族、全員、というパターンで集合写真も撮影した。
カメラマンが片言の日本語を駆使して、みんなの笑顔を引き出す様子に思わず笑みが溢れる。 さすがプロだ。
続いて本番が始まるというのでカメラを置くと、神父さんがいらっしゃり、周囲の空気が一変した気がした。
いつの間にか祭壇横のスペースに初老の男女が座っていたので、「暇な近所の人が参列しているのかな」などと思ったのだが、式の最中におもむろに立ち上がったので何事かと思ってみていると、なんと女性がパイプオルガンを奏で、男性が賛美歌を歌いだした。
それがびっくりするほどの美声と声量で、素晴らしい歌声が広い教会中に響き渡り、本当に1人で歌っているのかと驚くと共に、荘厳な歌に感動してしまった。
いままでも結婚式等で賛美歌を聞いたことはあるがそれらと一線を画す賛美歌で、この歌のCDがあるなら買いたいと思うほどだった。
二人が結婚を誓い、宣誓書に署名すると式はつつがなく終了した。
一度退場した後、新郎はやり遂げた顔で戻ってきたのだが、まだまだイベントが続く。
教会の窓際での写真撮影の後、教会の入り口でフラワーシャワー。
庭に出て参列者全員にレイのプレゼント&ハグ。
カメラマンの「新婦をお姫様抱っこして」という無茶振りにも顔を真っ赤にしながら応える新郎。
最後に教会前のリムジンで写真撮影をした後、新郎新婦はリムジンに乗って教会を後にした。
日本での挙式と比べると確かに参列者は少ないが、その分アットホームで心に残る素晴らしい結婚式だった。
本当におめでとう。
ハレクラニ「オーキッズ」で食事会
挙式の後一度ホテルに戻って一休みした後、ハレクラニ「オーキッズ」での食事会に向かう。
ハレクラニは6年前に新婚旅行で宿泊したホテルなので、とても感慨深い。
案内された席はテラス席で、庭ではフラダンスのショーが繰り広げられ、彼方には海とダイヤモンドヘッドが望める。
席に付く前に、テラス席前の芝生でケーキカットとファーストバイト。
大きな口を開けて満面の笑みで幸せの味を頬張る2人に、幸せのお裾分けを頂いた。
その後の食事会では、絶品のコース料理に舌鼓を打ちながら、両家の親睦が深まったのではないかと思う。
新婦のご家族から見れば、私は「新婦の夫の姉の夫」という何とも微妙な立場なのだが、気さくにいろいろと会話して頂いて、とても楽しかった。
自分の隣には新婦のご家族側の同じ立場(新郎の妻の妹の夫)の方がいらっしゃったので、勝手に親近感を覚えて、いろいろな話題で盛り上がった。
あっという間に時間が過ぎ、最後に挨拶をしてお開きとなった。
とても満ち足りた気分でホノルルの夜景の中をホテルへと歩く。
翌日は帰り支度をして日本に帰るだけだ。
とても充実した、最高のハワイ旅行だった。
こんな機会をくれた新郎新婦に感謝したい。
次にハワイを訪れるのはいつになるだろう。
「次に来るのは娘の結婚式じゃないか」という妻の言葉に楽しみなような、寂しいような、なんとも言えない気持ちになったが、またハワイを訪れる日を楽しみに日常へと戻ることにした。
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