気になっていたシルク・ド・ソレイユの公演を見てきた
今年の1月だったか、毎月送られてくるJCBの会報誌に「シルク・ド・ソレイユ トーテム」のJCB貸切公演の案内が載っていた。
そろそろ娘もいろいろと分かる年頃になってきたので、以前から気になっていたシルク・ド・ソレイユの公演を家族で見ようということになりS席を予約していたのだが、とうとうその公演の日がやってきた。
折角なのでと妻子は浴衣に着替えて準備万端。
特設会場である中之島ビッグトップまで電車で向かうと、最寄りの中之島駅には看板が掲げられており期待が高まる。
人の流れに逆らわずに進むと間もなく入り口の看板と大きな亀が見えてきた。
娘に亀と並んでもらって写真を撮ろうとするのだが、恥ずかしがって完全拒否モード。
そういうお年頃らしい。
さらにその奥にはトーテムのロゴにもなっている蛙の看板があったので、珍しくテンション高めの妻が並んで撮影。
テレビ番組でトーテムが紹介されているのを何度か見たことがあるが、このロゴの蛙は日本人パフォーマーの宮海彦さんなのだそうだ。
世界的に有名なシルク・ド・ソレイユで日本人が活躍しているのは、なんだか嬉しい。
入り口を入るとショッピングブースになっており、人でごった返していた。
地面に映し出された動き回るロゴを追いかける娘を捕まえつつ、軽食と子ども用の座面を調達して会場に入る。
会場の中央には巨大な亀の甲羅を模したステージがあり、どんな舞台装置なのかと期待が膨らむ。
座席は向かって左側の前から10列目あたり。
S席の中でも隅の方だったが、正面とは違う視点でステージ全体を見渡せるのでこれもありだと思った。
開演までまだ時間が少しあったが、何人かのクラウンが客席を歩き回り、お客さんを巻き込んだパフォーマンスをあちこちで繰り広げていた。
自分に絡んできたらどうしようかとちょっとドキドキしたりもしたが、そんなこともなく開演の時間になった。
詳細な内容についてはネタバレになってしまうので記載は避けるが、どの演目も鍛え上げられた肉体と舞台装置やプロジェクションマッピング、音楽、ユーモアなどの演出が融合し、息を呑んだり笑ったり、息をつく間が無かった。
高さ2mの一輪車に乗って、ボウルを頭上で受け止める「ユニサイクル・ウィズ・ボウル」では失敗するシーンも見られ、人間離れした演目の数々もやはり人間が演じているんだと実感する。
個人的には「マニピュレーション」の近未来的な光と音が融合したジャグリングの演出が特に印象に残った。
休憩時間に軽食のゴミ捨てに会場を出たついでに、この感動を形にも残したいと思い、ショッピングブースでパンフレットを買い求めた。
あっという間に2時間20分が過ぎ、最後に出演者全員によるフィナーレの演目。
それまでの演目1つ1つが思い起こされ、余韻を残す幕切れだった。
娘も「すごいねぇ」と感動しきりだった。
この感動をいつまでも覚えていて欲しいと思いながら、出口でうちわをもらって帰路についた。