境外社「御蔭神社」
瑠璃光院を出た後、まだ時間があるので近くの御蔭神社に立ち寄ることにした。
誰もいない山道をてくてくと登っていく。
この御蔭山は賀茂御祖神社の祭神降臨の地とのことで、ひとけが無いこともあり神秘的な静けさだった。
地図では瑠璃光院からそんなに離れていないように見えたのだが、ぐるりと回り込むように山道が続き、思ったよりも時間がかかった。
山道の果てに朱色の塀に囲まれた社殿が姿を現した。
有名な葵祭はこの場所で執り行われる神事から始まるという。
葵祭は三勅祭(葵祭、岩清水祭、春日祭)にも京都三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)にも数えられる有名な祭だが、まだ見たことが無いので一度は見ておきたい。
世界遺産「賀茂御祖神社」
御蔭山を降りて電車に乗り、賀茂御祖神社(通称:下鴨神社)へ。
賀茂別雷神社とともに京都でも最古の神社の1つであり、正一位勲一等の名神大社であり、二十二社の上七社であり、山城国一宮であり、現代に至っても国宝であり、世界遺産であるという、神社の中でも歴史と格が飛び抜けている稀有な神社である。
以前から参拝したいと思っていたのだが、瑠璃光院から御蔭神社の流れで参拝することになり、大変うれしい。
馬車を横目に糺の森を通り抜けると、2本の木が途中から1つの結ばれている「連理の賢木」があった。
縁結びの象徴であり、下鴨神社の七不思議の一つなのだそうだ。
他にも比良木社の周りの木はどんな種類の木であってもヒイラギのように葉がギザギザになっている「何でもヒイラギ」など不思議スポットがあるようだ。
今度参拝したときには、他の不思議についても見てみたい。
中門をくぐって拝殿で参拝した後、後御朱印を頂こうとして神社用の御朱印帳を忘れてしまったことに気付く。
今日は諦めるか、半紙に頂くかを葛藤した後、御朱印帳を新たに購入することにして御朱印を頂いた。
御朱印帳にも御朱印にも双葉葵があしらわれていたが、双葉葵は賀茂御祖神社の社紋なのだそうだ。
摂社「御手洗社」と「河合神社」
中門右の御手洗社にも参拝。
御手洗社前のみたらし池に湧く水の泡を人の形にかたどったのがみたらし団子となったのだとか。
帰りがけに日本第一美麗神という看板に惹かれて河合神社へ。
玉依姫命を祀る女性守護の神社ということで、娘と一緒に、妻と娘の美容と健康を祈願した。
境内には珍しい鏡絵馬が並んでいて、見ているだけでもおもしろい。