「令和」の幕開け

書いてみた

仕事や勉強、家族サービスに追われてなかなかタイムリーに更新できない(現時点で4ヶ月遅れ)当ブログだが、たまにはタイムリーな記事を書きたいと思い筆を執った。

今日は2019年5月1日。

「令和」時代の幕開けである。

平成を振り返って

平成が始まった1989年1月7日(正式に始まったのは1月8日)を、朧気ながらに覚えている。

平成の2文字を当時の小渕内閣官房長官が掲げたニュースを見て、家の2階にいた母に階段越しに「次はへいせいだってー」と大声で教えてあげた記憶だ。

6歳の頃の記憶がよく残っているものだと思うが、小さいながらも時代の節目であることを理解していたからかもしれない。

今同じ年頃の長女が令和時代の幕開けに立ち会っていることを考えると、不思議な感慨がある。

思えば、私自身「昭和」生まれとはいえ、人生の5/6は「平成」時代を生きてきた。

今の自分のアイデンティティは「平成」の時代にあると言える。

そんな「平成」の時代が、4月30日に幕を閉じた。

その長さは30年113日間。

歴代4位の長さだそうだ。(1位は昭和(64年間)、2位は明治(45年間)、3位は応永(35年間))

「平成」は漢籍の史記の記述 “内平外成” および書経の記述 “地平天成” が典拠で、“国の内外、天地とも平和が達成される”という意味が込められているそうだ。

確かに日本が戦火に見舞われる事は無かったが、平成7年の阪神大震災や平成23年の東日本大震災などの災禍に苦しんだ時代であったし、国外に目を移せば平成13年のアメリカ同時多発テロ事件を契機にタリバンやISISなどのテロリズムとの戦いが始まり、世界各地でも紛争は絶えない時代だった。

反面、技術革新は凄まじいスピードで進み、自分が幼少だった昭和の終わりにあったファミコンや黒電話、ワープロ等はあっという間に姿を消し、携帯電話、パソコン、インターネット、ソーシャルメディアが当たり前になり、格段に便利かつ複雑な世の中になった。

個人としては、就学から就職、結婚して2人の子供に恵まれ、運良く上述の災禍にも直接見舞われること無く、全般的には順調かつ幸せに過ごすことが出来た時代だったと思う。

来る令和時代は

「令和」の典拠は万葉集 巻五 梅花の歌の一文“初春月、氣淑風だそうで、 “人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ”という意味が込められているそうだ。

「令」は命令や政令など「命じる」という意味合いが広く使われていて、海外でも一時は「Order and Harmony(命令と調和)」などと訳されていたほどだが、「よい、立派な」という意味もあるようで、典拠では” 物事のつやがあるように美しい”意として、英訳も「Beautiful Harmony(美しい調和)」と正された。

平成の最初に今の世の中を想像も出来なかったように、 令和時代がどのような時代になるかを見通す事は困難だが、自動運転車が走り回り、AIロボットが人間のお世話をし、ドローンが家まで荷物を届けてくれるような世の中はすぐにやってくるだろうし、その先には人工知能がシンギュラリティを超えて人間の在り方が問われたり、想像もしていない新たな技術やサービスが広がる世の中になっているかもしれない。

少なくとも今よりもずっと高度で複雑で便利な世の中になることは間違いないが、それにより人間の在り方がより問われる時代になるだろう。

現在でもソーシャルメディアに依存する人々が問題になっているが、映画「マトリックス」や「I, Robot」で描かれる世界のようにテクノロジーに人間が依存し、支配されるような事にならないように、技術革新に合わせて我々人間も自律し、進化していかなければならないと思う。

そんな難しい時代にあっても、子どもたちが健やかに育ってはばたける、美しく和やかなよい時代になって欲しいし、そのような時代にすべく心持ちを新たに頑張りたいと思う。

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