近所のスーパーで笹の無料配布をしていて、もらってきたそうだ。
娘は幼稚園でも短冊に願いを書いて笹の葉に吊るしたようで、家でもやりたいと言い出した。
色のついた紙や1穴のパンチがなかったので格好悪くなってしまったが、白い紙を適当な大きさに切ってパンチで穴を開け、即席の短冊を作り、折角なので家族で願い事を短冊に書くことにした。
短冊に願い事を書くなんて、何年ぶりだろうか。
「引き寄せの法則」や「やりたいことリスト」など巷では話題になっているが、よく考えれば日々の仕事や雑務優先で、自分の願いについて深く考えたことは無かった。
短冊に何を書こうかと自らの願望と向き合おうとしてみた。
一番最初に「家族の健康と幸せ」、次にちょっとかぶるが「子どもの成長」、そして「立身出世」がポンポンと思い浮かんだが、そこから先はなかなか出てこない。
誰でも思いつくような普遍的な願望のオンパレードに、もうちょっと個性的かつ具体的な願望があってもいいんじゃないかと頭をひねってみたが、悩んで出てきたのは「英語の上達」程度。
もう少しブレーンストーミングをして横に広げてみるか、あるいはこれらを深掘りをして具体的な目標に落とし込んで、目標に至る現実的なアクションプランを作るか・・・
なんてことを考えながらふと横をみると、娘は悩む様子もなく一心不乱に短冊を書いていた。
何を書いているんだろうと思って見せてもらうと
「嫌いなものが無くなりますように」
なんと出来た娘だろうと感動を覚えつつも、この無垢なお願いごとに対して反射的に具体的なアクションプランを考えだしてしまった自分は現代社会に毒されているのかもしれない。
願い事、言い換えれば目標を常に頭に置いておくことは、確かに人生のあらゆる岐路において指針になるのではないかと思う。
そういう意味では、今回真っ先に浮かんできた「家族の健康と幸せ」は、やはり自分の中で最重要の目標であり、指針なのだと改めて感じた。
この機会に、もう少し自分の願望や目標について深く考えてみたいと思った七夕だった。
ちなみに奥様の短冊もいそいそと写真に撮っていたら、その先を見通したのか公開禁止令が出ましたので、非公開とさせて頂きます。