ステープ山頂からの朝日を見に
チェンマイ観光3日目。
チェンマイの観光名所を調べたところ、チェンマイを見下ろすステープ山の山頂付近(標高1080m)にある寺院「ワット・プラタート・ドイステープ」がチェンマイを代表する寺院らしい。
1383年に建立された歴史ある寺院で、仏陀の遺骨(仏舎利)を安置する場所を探していたところ、白象がステープ山の山頂で3回鳴いて倒れたことから、ここに寺院を建立し、仏舎利を奉納することになったのだとか。
そこから見る朝日がとても美しいという記事を見て、早起きして朝日を拝みに行くことにした。
妻と次女がぐっすり寝ている午前5時。
日の出の時間に間に合うようにそっと起床して、一緒に行きたいという長女を起こして準備。
そんな時間でもGrab(配車アプリ)を起動すると周辺に複数の配車可能な車が走っていて、すぐにホテルまで来てくれた。
タイ語が分からなくても、アプリで指定した目的地まで安価に送迎してくれるのはありがたい。
チェンマイ市街を出て暗い山道を登っていくと、40分ほどで到着。
ドライバーさんが帰りも乗せてくれるというので、お言葉に甘えて目安時間を伝えてLINEを交換した。
車を降りると辺りはまだ暗かったが、ところどころに照明があって歩くのに不自由はしなかった。
入り口から本殿まで306段の階段を登る。
昼間は本殿までケーブルカーが動いているようだが、こんな早朝には当然動いていないので一汗かくことになった。
ライトアップされた仏塔
階段を登りきったところで入場料を払い、靴を脱いで本殿の敷地内へ。
敷地内は土足厳禁の石畳のため入り口で靴を脱いで入るのだが、石畳から足に伝わる冷気がたまらない。
長女は裸足だったのでなおさら冷たかったようで、時々暖を求めて私の足の上に乗っかってきた。
そんな冷たさを吹き飛ばすような、一面黄金の仏塔や仏像の数々が目に飛び込んできた。
夜闇にライトアップされた黄金が一際美しい。
数々の仏像の中には、世界的にも珍しいというエメラルドでできた仏像も。
仏塔の周りだけでなく、建物の中にも仏画に囲まれて所狭しと仏像が並べられいた。
瞑想されている方もいて、境内は静謐な空気に包まれていた。
展望台から日の出
日の出の時間が近づいて来たので、境内横の展望台へ。
そこにはすでに20人くらいの人々が思い思いの場所でカメラや携帯を東に向けていた。
自分も陣取ってカメラを準備するも、日の出予定時間になってもなかなか太陽が顔を出さない。
どうやら東の空は低い雲に覆われていたようで、粘って待っていると雲の上から太陽が顔をのぞかせた。
チェンマイ市街もモヤに覆われていて、思っていたような感動的な日の出が見られず残念だった。
昼間の寺院も美しい
日の出を拝んだ後は、明るくなった境内を再び散策。
照明は消えていたが、陽の光を受けて輝く仏塔や仏像も美しかった。
もうしばらくゆっくりしていたかったが、ドライバーと約束した時間が近づいて来たので戻ることにした。
早朝に登った階段を軽やかに降りて、蛇神ナーガの階段を返り見る。
夜明け前には分からなかったが、鱗のひとつひとつが綺麗に装飾されていて、仏塔、仏像に劣らぬ美しさだった。
旅行中の早起きは辛いものがあるが、それに見合う体験が出来た。
<番外編>
お古の一眼レフを携えた長女も、熱心に写真を撮りまくっていた。
満足のいく写真が撮れたようで、ご満悦の様子。
小学校低学年の記憶は消えてしまいがちだが、写真を通して今日のことをずっと覚えておいてほしい。