バリ島よくばりBコース
3日目はバリ島観光。
観光地としては古くからあるバリ・ヒンドゥー教寺院が有名だが、島内の離れたところに点在しているので、タクシーを1日貸し切りにして回るのが安価で人気だそうだ。
検索してみるといろんな業者のサイトが見つかったが、評判なども調べて「チャーター バリ」で手配することにした。
ただ、行き先を決めたりいちいちドライバーさんに指示するのも面倒なので、昼食・夕食コミコミの貸し切り観光ツアー「バリ島よくばりBコース」でお願いすることに。
実はギリギリまで何も考えて無くて、1日目にデンパサール空港に着いて入国手続きを待っている間に調べて申し込んだのだが、スムーズに手配頂けて助かった。
当日は朝8時にホテルまでお出迎え。
日本語が堪能なスワさんが1日ドライバー兼ガイドとして案内してくれるという。
ホテルから最初の観光スポット「ティルタエンプル寺院」まで2時間弱の道のりだったが、道中はバリ・ヒンドゥー教のことや車窓から見える街並みについていろいろと教えて頂いたり、日本の芸能人をよく案内するといった武勇伝を聞いたりして飽きることはなかった。
石像を掘る人が多い石の村とか、木彫りを作る人が多い木彫りの村とか、それぞれの村毎に特徴があるそうで興味深い。
また道中には長く垂れ下がる飾り物があちこちに掲げられていた。
ちょうど210日周期で巡るウク歴のお正月「ガルンガン」が今年は7月24日だったようで、その前日から35日間はペンジョールと呼ばれる竹飾りを各家で掲げ、神々や先祖の霊をお迎えするのだそうだ。
日本のお盆の迎え火を思い起こし、先祖を大切にする気持ちは文化が違えど共通なのだなと感じ入った。
ティルタエンプル寺院
最初の目的地「ティルタエンプル寺院」は800~1000年前に建立された「聖なる水」という意味のバリ・ヒンドゥー教寺院。
「 パクリサン川流域の棚田の景観 」のひとつとして世界遺産となっている。
素足を晒すのはご法度とのことで、入り口で布を腰に巻いてくれた。
見事な彫刻の数々を見ながら進むと、寺院の名前の由来となった湧き水が流れ出る沐浴場に到着。
多くの人が列を成して服を着たまま沐浴し、水を頭からかぶって祈りを捧げていた。
タオルも替えの服も無いので、我が家はちょっと水に手をつけて沐浴したつもり。
その奥には湧き水の源泉がある聖なる泉があり、砂が巻き上げられている様子からコンコンと水が湧き出ている様子が見て取れた。
そのあまりの透明度と静謐な空気に癒やされる。
1000年以上も綺麗な水が湧き続け、それを大切に守ってきた積み重ねが感じられ、しばし時を忘れた。
その隣には方位を司ると言われる神像に囲まれた寺院があったり、昔の王族のプールに鯉が泳いでいたり、見事な彫刻の数々が所々にあったりして見どころがたくさん。
一通り見て回った後、定番のお土産物屋さん通りを抜けて車へ戻る。
キンタマーニ高原で昼食
続いてバリ・ヒンドゥー教では天国への入口として信仰されている標高1717メートルの「バトゥール山」と、噴火によって出来たカルデラ湖「バトゥール湖」を臨む世界遺産「キンタマーニ高原」へ。
標高1500メートルの高原はとても清々しい気候で、目の前に広がる絶景を引き立ててくれた。
そんな絶景を見ながらインドネシア料理のランチビュッフェを楽しむ。
スワさんが手続きや支払いを全てしてくれて、ランチ中はどこかで待機してくれるのでまさに至れり尽くせり。
レストランには広々とした展望デッキがあって、食事もそこそこにその眺望を独り占め。
観光客も少なくて、のんびりと食後のひとときを過ごすことが出来た。
次はバリ・ヒンドゥー教の総本山「ブサキ寺院」へ。