旧社名は十五社神社
土曜日の昼下がり。
娘が自転車に乗りたいと言うので、散歩がてら近所でまだ参拝していない「都島神社」に参拝してきた。 買ったばかりの単焦点レンズを引っさげて。
近所のそれほど大きくない神社なのだが、ちらほらと人がいて地元の人に愛されている神社という印象。
参道のスロープや社務所など比較的最近整備されたようで目新しかった。
かつては十五社神社という名前だったようで、土に埋もれかけた十五社神社の社号標が目に入り、新旧渾然の空間に歴史を感じた。
関西最古の石塔「石造三重宝篋印塔」
砂が綺麗に均された枯山水の趣の静謐な境内。
娘に砂に入らないように注意して奥へ進むと、古びた塔が祀られていた。
「石造三重宝篋印塔」という1304年建造の石を三層に積み上げた全国でも稀有な石塔だそうで、関西最古の石塔として大阪府有形文化財に指定されているとのこと。
今にも倒れそうな様子で、よくこれまで地震で倒れなかったなと思ったが、積み上げて作られているようなので地震で崩れたら積み上げ直してきたのかもしれない。
また本殿は一度大阪大空襲で消失しているらしいが、塔にも黒い煤が付いているように見え、戦争の爪痕なのだろうかと感慨深くしばらく眺めていた。
御朱印は拝殿と塔の図柄
娘と参拝後、隣の社務所で御朱印を頂く。
初穂料は200円だったが、その場で渡そうとすると「お賽銭箱に入れておいてください。」と言われて驚いた。
事前に参考にしていたこちらの記事の通り、御朱印ではなく参拝記念のスタンプ的な位置付けだからだろうか。
拝殿に戻ってお賽銭箱に200円を入れてその場を後にする。
御朱印は拝殿と石塔の図柄のものだったが、上述の記事で確認していた図柄とは違うので最近新しくなったようだ。
新しいものと古いものが同じ空間にあることで、それぞれが引き立って見えた不思議な空間だった。