プラネタリウムを観に大阪市立科学館へ
朝食を食べていると、妻が「プラネタリウム観に行きたい」と珍しく言い出した。
先日、地下鉄で大阪市立科学館のプラネタリウムの中吊り広告を見掛けて、行きたくなったらしい。
娘も七夕で織姫彦星について幼稚園で習ったようで星に興味が出てきたようなので、大阪市立科学館でプラネタリウムを観ることにした。
早速大阪市立科学館のホームページを調べてみると、当日の上映時間や残席数が確認出来た。
午前に上映される幼児向けのプログラムにはもう間に合わないので、午後の「星空へのパスポート」を観ることにした。
残念ながらホームページでの予約は出来ないようなので、現地でチケットを購入する時間も見据えて出発。
最寄りの肥後橋駅から少し歩くと、橋の向こうに大阪市立科学館が見えてくる。
大阪に10年以上住んでいるが、大阪市立科学館に来たのは実は初めて。
最後にプラネタリウムを見たのは20年くらい前だっただろうか。
館内に入ると、まずプラネタリウムのチケットを購入する。
プラネタリウム上映まではまだ時間があるようだったので常設展の入場券も合わせて購入し、上映時間まで常設展を見て回ることにした。
常設展は4Fから1Fまで降りていきながら、各フロアのテーマに沿った展示を見たり体験したりするスタイル。
早速4Fの宇宙をテーマにした展示を見て、宇宙の大きさや不思議を学ぶが、娘にはただ見るだけの展示はつまらなかったようだ。
しばらくするとプラネタリウム上映のアナウンスが流れたので、一旦常設展を出てプラネタリウムに向かう。
4Fからプラネタリウムのある地下1Fまでの移動に思いの外時間がかかり、列の最後でプラネタリウムに入ると既にほとんどの席が埋まっていた。
なんとか隅の座席に着席すると、椅子のふかふか具合に驚いた。
なんとフランス製なのだそうだ。
よく眠れそうだ。
宇宙の深淵に触れた45分間
前半は当日の夜に見える星空を映し出し、見える星座についての解説。
天の川、織姫彦星、夏の大三角形・・・どれも久々に聞く単語だ。
隅の席だったが、天球型スクリーンのお陰でとくに見辛いということは無かった。
スクリーンに映る星々が本物の星のように瞬いていて、とても綺麗だった。
大阪市立科学館のプラネタリウム投影機「INFINIUM L」が成せる技らしい。
娘は本物の星空もほとんど観たことが無いと思うのだが、満天の星空に感動したようだ。
いつか本物を見せてあげたい。
後半は「星空へのパスポート」の上映。
アメリカでプラネタリウム上映用に作成された映像というだけあって、天球スクリーンに宇宙の姿が立体的に映し出され、3D眼鏡を掛けているわけでもないのに浮き出て見える迫力の映像に驚いた。
映像では地球を出発し、太陽系を離れ、銀河系を離れ、銀河系が含まれる局部銀河団、さらにはその局部銀河団もおとめ座超銀河団の一部であり・・・宇宙の果てに向けての旅をする という内容だった。
以下のサイトで、同様の内容がわかりやすくまとまっているので紹介したい。
宇宙全体から見れば地球は本当にちっぽけな存在であり、夜空に見える星々も地球を中心にした極僅かな範囲でしかなく、宇宙はとてつもなく広大で謎に包まれているのだと改めて感じた。
どのようにこのような宇宙が形成されたのか、果てはあるのか、宇宙について考え始めるとそれこそ果てが無い。
あっという間の45分だった。
プラネタリウムから出る途中、いびきをかいて爆睡しているおじさんを発見。
眠りたくなる気持ちも分かる心地よさだった。
プラネタリウムのプログラムは季節によって変わるようなので、また来てみたい。
常設展で物理法則を体験
プラネタリウムから出て1Fの喫茶店で小休止していると、娘が常設展に連れて行けとうるさい。
プラネタリウムに移動している間に見た、子ども向け展示に興味深々のようだ。
疲れて動けない妻を喫茶店に残し、娘ともう一度常設展に戻る。
子供向けの展示は2F~1Fに集まっているようなので、4F~3Fはさらっと見て2Fへ。
2Fには物理法則を体感出来る体験型展示が所狭しと展示されていて、夏休みということもあり子どもでごった返していた。
そんな中、娘も展示を次々に試してみて、驚いたりはしゃいだりしていた。
娘と一緒に体験していると、自分も思いの外楽しんでいることに気づく。
1Fは発電と送電についての体験型展示が並んでいた。
まず様々な発電器が並んでいる発電エリア。
娘はまだ「電気」というものをよく分かっていないようで、単純にハンドルを回したりすることを楽しんでいるようだった。
汗だくで発電した後、送電エリアへ。
「電線を模したロープを引っ張ると、画面上で発電所から家のコンセントまで辿り着く」という展示で、娘がロープを引っ張りまくってまた汗をかいていると、閉館のアナウンスがあって展示の電気が一斉に落ちた。
子どもたちは渋々出口の方へ向かっていく。
その流れにのって娘と出口へ行くと、妻が待っていた。
お土産コーナーでオーロラのポストカードと娘のおもちゃ(プラスチック製の虹色のスプリング)を買っていたようだ。
帰り道はスプリングのおもちゃに夢中の娘だった。
今日のいろんな体験をどれだけ覚えてくれているか疑問だが、妻子ともにご満悦の様子。
子どもだけでなく、大人も楽しめる科学館。
子どもは成長の度に新しい発見をしてくれると思う。
また是非来てみたい。