コロナ禍以前の記事です。
夜専門の動物園
シンガポール動物園の閉園後、夕食をとってから向かったのは併設されているナイトサファリ。
世界初の夜だけ開園するサファリパークとして1994年に開業し、夜7時15分~24時が営業時間となっている。
園内はトラム(壁がない連結バス)用の道(マップのグレーの道)と遊歩道があり、遊歩道は4つのエリア(マップの4色の道)に分類されている。
トラムは1周40分、遊歩道は1周1~2時間程度。
1日4回のナイトショーも開催されているので、限られた時間をどのように割り振るかを事前に計画しておくのがポイント。
トラムには無料のものと、10ドル(約800円)で日本語の音声ガイドを聞くことが出来て優先搭乗のエクスプレストラムがある。
混雑する無料のトラムでは待ち時間がもったいないので、まずはエクスプレストラムで園内を一周することにした。
エクスプレストラムの乗り場は5番(マップ下側の黄色の5)。
正面の入り口ではなく右側のショップエリアを抜けた先にある専用の入り口から、並ぶことなく入場。
エクスプレス・トラム
トリム乗り場では運悪く日本人ツアー客の団体の後ろに付いてしまい、30分ほど待ってから乗車。
もらったイヤホンを座席のオーディオ機器に挿し、言語を選択すると日本語のガイドが流れる。はずなのだが、車が動き出しても何も流れてこない。
妻のイヤホンだけには日本語ガイドが流れているので、どうやら運悪く故障していたようだ。
仕方がないので妻と子供でイヤホンを片耳ずつシェアし、自分は写真撮影に集中することにした。
ネット上には同様にガイドが聞こえなかったという記事があったので、割とよくトラブルを起こしている模様。
トラムが出発する前に音声が聞こえるか確認し、聞こえない場合にはすぐに係員に伝える必要があるようだ。
随所で動物たちがライトに照らされており、トラムが10秒程度停まってくれる。
ガイドではそこで見られる動物について、いろいろと教えてくれる。
のだが、ライトアップされたエリアに動物がおらず、暗闇の中どこに動物がいるのか探しているうちに、トラムがさっさと先に行ってしまうこともしばしば。
そして夜の動物園は想像以上に、写真撮影としては最悪なコンディションだった。
当然フラッシュは禁止で、トラムが動いている間に撮った写真はすべてブレブレ。
トラムが停まる瞬間にターゲットとなる動物を見つけ、ズームして手動でピントを合わせ(暗くてオートフォーカスが動作しない)、トラムが動き出す前に撮影しなければならない。
子どもたちは夜の動物探しが楽しかったようだが、カメラマンとしては満足のいく写真があまり撮れず消化不良気味。
トラムを降りたところで係員にガイドが聞こえなかったと伝えると、ちょっとそこで待っててと言われて10分ほど待った。
団体客が多く係員は皆多忙の様子で、待っている時間ももったいないのでその場を後にした。
その後インターネットのサイトから改めて苦情を伝えると、丁寧な謝罪メールとエクスプレストラムの無料のご招待があった。
後日、係員先導で待ち時間ゼロでエクスプレストラムに乗ることが出来た。
前回見られなかった動物がたまたまライトアップゾーンにいたので、トラムの満足度は運によるところが大きいようだ。
ナイトショー
ナイトショーの会場に向かうと、開場30分前にも関わらずそこには既に長蛇の列があった。
残念ながら後ろの方の席になってしまったが、すり鉢状の会場のためステージは問題なく見ることができた。
会場は900人収容できるそうだが、運が悪いと入りきれず打ち切られてしまうこともあるそう。
ショーでは動物を肩に乗せたりしながらその習性を説明をしてくれたり、観客がステージに上がって大蛇を抱きかかえるものだったり、アルミ缶やペットボトルを分別してゴミ箱に捨てるカワウソだったり。
子どもたちは喜んでいたが、正直30分以上並んで見るほどでもないな というのがドライな大人の感想。
ナイトサファリを歩いて巡る
やはり自分のペースでナイトサファリを歩くウォーキングトレイルがおすすめ。
夜の動物園を歩き回るというだけでもテンションが上がる。
1周は2.8kmなのだが、動物たちを探したり撮影したりしているとあっという間。
途中の休憩エリア(East Lodge)で休憩をはさみつつ、2時間弱で一周。
昼間の動物園では横になってたり姿を表さないような夜行性の動物たちが、元気に動いている様子を見ることが出来るのは貴重だった。
それにしても夜の動物撮影はとても難しくて、撮影という点でもいろいろと勉強になった。
ファイアーダンス
最後に、エントランスから出たところで1日4回開催されるファイアーダンスショーの時間に合わせて退場して、ショーを鑑賞。
松明を振り回したり、火を吹くパフォーマンスは一日を締めくくるのにふさわしいものだった。
次は火を吹いている瞬間をキレイに切り取りたい。