自然公園をトレッキング
シンガポール島のほぼ中央にある「マクリッチ貯水池」周辺が散策コースになっていて、ツリートップウォークと言う吊橋が有名と聞いたので、天気の良い日に長女と2人で散策に出かけることにした。
ベビーカーでは行けない&散策に興味がない妻と次女はお留守番。
自宅からGrabで移動し、ツリートップウォークに近い右上の駐車場に到着。
貯水池一周で11km、4時間のコースのようだが、小学2年生の娘連れなので右上の駐車場から上のツリートップウォークを経由して下に抜ける半周コースを選択して出発。
公園に入るとすぐに猿たちが出迎えてくれて、長女はいきなり大興奮。
公園内は歩道が綺麗に整備されていて歩きやすい。
娘は歩道の脇の木々の間にリスやトカゲを見つけては、大喜びで写真撮影に勤しんでいた。
ツリートップウォーク
休憩を挟みながら山道といっても差し支えない上り坂を登っていくと、ようやく吊橋が見えてきた。
のだが、吊橋の入り口で何人かが固まっている。
何事かと吊橋入り口の小屋の中を覗くと、リュックサックを物色している猿と目があった。
どうやら猿が怖くて先に進めず列を成していたようだ。
いつまでもそこで待っている訳にもいかないし、何よりも誰も通っていない吊橋の写真を撮る絶好のチャンス。
先に行く了承を得て、カバンを盾に、長女を背後にしてソロリソロリと猿の横を通過。
幸い猿は物色に夢中で、こちらを一瞥もしなかった。
その先には誰もいない吊橋。
ツリートップウォークの名の通り、眼下一面に広がる熱帯雨林を見下ろしながらの空中散歩を堪能した。
Jelutong Tower
吊橋を渡り切ると今度は下り坂。
長女が転がり落ちないように気をつけながら降りていくと、その先に木々に囲まれた鉄塔が姿を現した。
この時点でだいぶ歩き疲れていたが、せっかくなので登ることにする。
4階建てのタワーの螺旋階段をゼーハー言いながら登っていくと、先程と同様に熱帯雨林が一面に広がる風景が目に飛び込んできた。
こうして見ると、ジャングルの中を歩いて来たんだなと実感する。
そこで少し休憩したかったが、照りつける太陽に追い立てられてタワーを降りて先へ。
緑のトンネル、綺麗な湖畔
前半と違い後半は野生動物があまり見られなくなり、立ち止まることなくどんどん歩いていく。
緑のトンネルを通り抜けると視界が一気に開けた。
湖畔沿いに広がる芝生はどうやらゴルフ場のようだ。
ずっとジャングルの中を歩いてきたせいか一層広々と感じる。
ここまで来ると流石に体力が尽きたので、地図最下部の出口から公園を出て家路についた。
大都会のすぐ隣にある大自然を娘と一緒に満喫出来てよかった。
余談だが、この湖畔の対面にはかつて日本がシンガポールを占領していた頃に昭南神社があったそうだ。
今はジャングルの中に遺構を残すのみだとか。
ジャングルをかき分けて遺構を確認された方のブログを拝見し、当時の様子に想いを馳せた。