熱狂のバングラ通り
ランタンを空に浮かべて年越しを祝うイベントに参加しようと、妻子をホテルに残してパトンビーチへ向かう。
パトンビーチへ向かうには、プーケット最大の歓楽街である「バングラ通り」を通り抜けなければならない。
前夜に少しだけ探検した時もかなりの人出と盛り上がりで驚いたものだが、それに輪をかけた人出と盛り上がりにたじろいだ。
人の流れに乗ってパトンビーチへ進む。
バングラ通りでは到るところにあるオープンなバーにお立ち台がたくさんあって、その上でお姉さん達がダンスを踊っている。
さらに年越しだからだと思うが、路上にパーティースプレーの売り子がたくさんいて、油断しているとあちこちからパーティスプレーが浴びせられる。
気がつくと全身カラフルな糸やら泡やらにまみれていた。
空を見上げると無数のランタンが空を埋め、花火が華を添える。
地上の熱狂と、空の幻想的な風景の対比に翻弄されながら歩いていると、周囲から一際大きな歓声が上がった。
時計を見るとちょうど2019年1月1日0時0分。
ビーチにたどり着く前に2019年を迎えてしまった。
例年は実家で、ゆく年くる年を見ながら静かに迎えていた新年。
こんな熱狂の中で迎える新年は初めてだったが悪くない。
パトンビーチではライブの真っ最中でこちらも大盛り上がりだったが、それを横目にランタンがあげられている海辺へ向かう。
願いを込めてランタンを飛ばす
海辺に近づいていくと、そこはランタンを飛ばしている人たちと、ランタンの売り子で埋め尽くされていた。
ランタンに火をつけ、中の空気が温まるのを待って、空に飛ばしていく。
売り子がランタンに火をつけたり、飛ばす手伝いをしてくれるようだ。
折角来たのだから自分もやろうと思い、その売り子に声を掛けようと待っていると、別の売り子に横から声を掛けられたので300バーツ(900円くらい)でランタン購入。
早速手伝ってもらおうとすると、「ライター持ってない。自分で頑張って。」と言って次の客を探しに行ってしまった。
売り子にも当たり外れがあったようだ・・・。
最初に目をつけていた売り子にライターを貸してもらえないか頼むも、自分の客しか助けないとのこと。
仕方なく周りでランタンを飛ばし終わった人にライターを貸してほしいと頼んで回ると、スペインから来たというご家族にライターを貸してもらえたばかりか、ランタンを飛ばす手助けと、写真撮影までしてくれた。
「願い事を願いながら空に飛ばすと願いが叶う」という話を聞いて、今年一年の家族の健康と成長を願いながらランタンを空に浮かべた。
あっという間に空高く飛んでいき、他のランタンと見分けがつかなくなってしまった。
しばらくの間、多くの願いが空高く飛んでいく様子を眺めたあと、家族の待つ(さすがにもう寝てたが)ホテルへ戻った。
ちなみにこのランタンはタイ語でコムローイと呼ばれ、毎年11月の満月の日にタイのチェンマイで数千個ものコムローイを一斉に飛ばすコムローイ祭りが行われるそうだ。
ディズニー映画「ラプンツェル」のモデルになったのだとか。
次の11月に、ぜひ本場チェンマイのコムローイ祭りに参加してみたい。
シーフードレストラン SAVOEY
翌朝は、妻に「ムックダースパ」での送迎付きヒーリングスパをプレゼント。
その間は、ホテルで子どもたちと遊んで過ごした。
昼頃に妻が一層綺麗になって戻ってきたところで、パトンビーチ沿いにある人気のシーフードレストラン「SAVOEY」で昼食。
店頭で氷の上に乗せられた新鮮な魚介類を選び、それを調理してくれるスタイル。
静かな店内でカニや魚に舌鼓を打った後は、パトンビーチへ。
パトンビーチ
パトンビーチは前夜の片付けがまだ終わっておらずあちこちにゴミが山積みになっていたが、多くの観光客はそんなことを気にすることもなく海水浴を楽しんでいた。
自分たちも波打ち際で少し遊ぶ。
水着を持って来て泳ごうかとも考えたが、バングラ通りを通り抜けてホテルまで往復で20分弱かかることを考えて止めた。
やはり海水浴する場合には、海の目の前にホテルがあったほうがいろいろと都合が良い。
しばらく海辺を歩いた後、ショッピングモール「Jangceylon」でお土産を物色したり、タイ古式マッサージで痛い思いをしたりしてプーケットの最後を締めくくった。
人生初の体験がいろいろと出来て、充実したプーケット旅行だった。